彼は変わるはず。モラルハラスメント被害者として 私の別れられない心理2

こんにちは。

りらです。

 

モラハラ夫となぜ離れられないのか?色々理由があるのですが、今日は「彼は変わる」という思いについて。

 

前置き

いま、モラハラかも?と一人で悩んでいらっしゃる方でしたら谷本惠美さんの書籍「カウンセラーが語るモラルハラスメント 人生を自分の手に取り戻すためにできること」を一度読んでみてくださいね。私も、うちがモラハラまでいくのか?どうかなとネットを漁っていましたが、この本に書かれていることがピッタリ当てはまってモラハラ被害を自覚しました。モラハラの全体像やこれからの事、お子さんがいる場合のことも書いてあります。ぜひ。

 

彼は変わるはず

彼は本当は優しい人で、こんこんと言い続ければモラハラも治るはず。

典型的な(つまり本にも書いてあるような)被害者心理、共依存の気持ちが私にもしっかりあります。涙

 

じゃぁ何故、本心ではなく「共依存の心理」なんだ~と納得できないのか。

うーん。。。

どこかで「ウチは違う」と思っているから、だと思います。

具体的にはある出来事がありました。

 

夫がモラハラ加害者の素質を自覚した日

当時はまだ結婚前で、同棲が半年経ったころです。

そのころ、毎晩、特に晩酌後に何かにつけて不機嫌になり私を叱責して、なんとなくセックスして寝るという繰り返しで完全に彼中心の世界になっていました。(今思えばセックスを求められるときが私の安堵の時間でした…)

 

ある日、彼と彼の友人(男性・私よりひとまわり年上)と三人で出かけることがありました。私はその友人の顔は知っていましたが、長く一緒にいるのは初めてでした。

そのころ「彼によく思われなければ」とかなり心が支配されていたので、彼の友人も私にとっては「いい顔をしなければいけない相手」でした。半日の間、本当に気を使い、愛想よく、誰も不機嫌にならないようふるまいました。

 

しかし、彼の友人と別れて帰宅した後、大爆発が起こりました。

「このアバズレが!!!」

「お前は人の親友にも色目使いやがって!恥ずかしい!アイツの腕にも触っただろ?思わせぶりでもしたいのか?女のなかの底辺中の底辺だな!恥さらしが!!!」

「いい女は媚売らない。むしろ普通の女でもしないわ。本当に腐った女だな!」

「自分のことを可愛いと思ってるかもしれないが、それぐらいどこにでもいるからな!ブスが!」

「お前、あいつのバイクの後ろにも乗りそうだったよな?誰にでも言われれば乗るんだろ!」

 

等々…。もうブスでもアバズレでもいいんですけど、私はただただ誰も怒らせないように、彼にも彼の友人にも「普通にいい子だね」となるように気をすり減らして半日過ごしたのに…

 

でも、もしかしたら私が本当に媚を売るような態度だったのかもしれません。ヘラヘラしていたのかもしれません。極度の緊張状態で「普通に愛想のいい人」になろうとして、自分でもギクシャクしていたと思います。色々やりすぎだったのかもしれません。

 

だから、

「ごめんなさい。」「媚をうったつもりは無いけれど、そう取られたのなら反省します。これから、こんなことは無いように気を付けるね。本当にごめん。」

 

それでも彼は止まりません。

「言われて気づくような馬鹿とこの先一緒にいると思うと、先が思いやられるわ。」「結婚に踏み出せないのもお前が悪いんだからな?」「本当に腐った人間だなお前は」

 

西日が彼の後ろから差し込んでいました。

私は心と体が離れてくのを感じました。このころ、身体が自分のものでないように感じることが増えていました。もう限界なんだなぁと感じました。

 

「〇〇君の言ったこと、よくわかったよ。結果的に嫌な気持ちにしてしまったのは本当に申し訳ないと思うし自分を変えようとも思う。でも。もう、それ以上の人間性を否定されるのは身体が耐えられないよ。」

「色々指摘されてもいいけど、でも、恋人には安らぎだってほしい。ホッとできる場所が恋人との間にあってもいいんじゃないかな。これが仕事ならまだマシだよ。私、息を抜く場所がない」

泣きながら言いました。もう本当に身体が限界だと思ったので。

 

すると、彼は驚いたような顔をしました。

そして、何かに気づいたように、

「・・・りらの言う通りだ。俺も恋人にこんなこと言われたくない。」

「俺、昔からこういうところがあるんだよ。ムカつくと人をどん底まで突き落としてケチョンケチョンにしないと気が済まないんだよ。それでスッキリするから。でも恋人に言われたくないよね・・・本当にごめん。本当にごめん。」

 

私「(…わかって、くれた!)私も悪かったよね。でもわかってくれてありがとうね」

 

叱責が止んだ!!彼は変わった・・・?

あぁ~~、まさにモラハラ加害者の「反省」パフォーマンスだなって感じますか?

 

うちの場合は、その後1年と数か月の今に至るまで「叱責」はピタリと止みました。怒っても人間性を否定する発言は無くなりました。彼は私に「気づかせてくれて感謝している」「自分でも自分が変わったと思う」といいます。ちなみにお酒も止めました。感情のブレーキが利かなくなるから。

 

ただ、彼が変わっても私の対応はなかなか変えられるものではなく、具合はグズグズと崩れていき鬱になりました。激しい言葉は無くてもプレッシャーを感じることはあったので、それが原因だったかもしれません。

 

それでも、鬱で退職して、鬱の原因は彼のモラハラ・精神的DVであるとはっきり言ってからは、特に優しくなりました。(言うまでは鬱の原因は中絶であってDVとは無関係だと本人は思っていた)

 

ちょっと彼が声を荒げた際は「今の良くないよね?」と言えば「自分でもわかってる。ごめん」という感じ。

 

三船美佳高橋ジョージの報道を見ては「う~ん。ジョージもきっと自覚がないんだろうね。」

DVの報告数?か何かが昨年の5倍になった、というニュースを見つけては「5倍だって!みんな気づいてないんだよ、きっと」

 

「俺、変わったよね?」

「もう絶対あんなことしないよ。本当に申し訳ないと思っている」

 

信じたい。

 

モラハラ夫婦でも一時的にうまくいく時期があると別のブロガーさんの記事にありました。「一時的」ってどれぐらいなんだろう。今の状態なら子供を設けてもいいと思えるぐらい優しい夫。

 

でも、また戻ったら?と葛藤がある。モヤモヤしたまま子供を設けることだけはしたくない。。そもそもカウンセラーから離婚を打診されてるし、まだ私の頭がヤバいのか…?

 

長くなりましたが。

モラルハラスメント被害者としての私の心理、その2

彼は変わるはずどころか彼は変わったんだ、と信じたい。

 

客観的にはどうなんでしょう?汗

ぜひコメントください。。

ではでは。

 

追記 コメントのお返事を書いた後に。

いただいたコメントを読んで、「変わろうとしている人」もいることがわかりました。

でも「変わらない人」に苦しんでる人がいることもわかりました。

モラハラを「1年」我慢できない加害者がいることもわかりました。

「1年」以上、叱責を止められたうちの夫は、変わった?

 

夫の内面も未来もわかりません。

色々考える中で、自分の内面で気づいたことが一点。

「モラハラじゃない」といわれると、否定したくなる気持ち。

激しい「叱責」が止んでから今日までの1年数か月。

激しい叱責が止んだ後、私は幸せだったのか?

 

毎晩寝るまで叱責されなくなったけれど、

結婚式の前日に怒ってふてねされて、泣いて泣いて泣きはらして結婚式を迎えたのは誰?

正社員なのに、自分のお給料を自由に使いたいと言えず、穴のあいたパンプスで通勤したのは誰?

事務処理のように失敗なく完璧なハネムーンを手配したのは誰のため?

希望していた部署への配属を諦めたのは誰のせい?

手が震え動悸がして携帯から目が離せなくなり、退職したのは誰のせい?

 

信じたい、って誰を?

子供を設けれるぐらい優しい夫?

本当に優しかったのはこの2か月のあの日とあの日以外、限定じゃないの?

それって、優しくなったの?

自分の中から別の怒りの声がした。

わたし、もしかして優しくなったと思い込もうとしているのか?

 

自ら夫を信じたいといいながら、相反する気持ちがでてきました。

なぜ?だから?わからないけれど正直な気持ちだったので記録しておきます。

 

みなさん、本当にコメントありがとうございました。

どれも考えさせられ、すべて参考になるお話でした。

まだ理解できていないこともあるかと思います。でもよく反芻して考えようと思っています。