彼氏が避妊してくれない。その結果。

こんにちは。

りらです。

 

この数日、勢いに任せて記事を書いているのですが、意外と中絶に関する記事へのアクセスが多くありました。もし、若い(といっても私は20代半ばで失敗しましたが)女性が見て、自分の身を守る気持ちになってくれればいいなと思い、今日は書きます。

 

ここから先は、私の一個人の体験談です。

 

彼氏が避妊してくれない。

そう悩む女性は常にいるのではないでしょうか。

私の多くない経験上でも、一定数で「外出し」「最初は生」派の男性はいます。別にヤンキーや職人さんでなく、大手企業のサラリーマンや公務員でも。(すごく個人的には1970年代生まれは緩い気がする…。同世代のほうが避妊に積極的な印象。)

 

私の場合、大前提で、お付き合いしていない男性とは身体の関係は持ちません。そして初めのエッチでえっ?と思っても言い出せず、後で「次からはつけてね。」というタイプでした。で、駄目なら話し合ってピルを飲む。

まぁ一定数で避妊に対して甘い考えの男性はいるし、付き合っていく中で考えを変えてもらえばいいや、と思っていました。

 

ちょっと思い当たる方いますか?この先を読んで、考えを改めてくださいね。

 

避妊してくれない彼氏の言い分

20歳半ばに付き合った彼も、初めてのエッチが「外だし」でした。

えっ、と思いましたが、初めてのロマンチックな状況で拒絶するのも大人げない気がして言いませんでした。次のデートの約束をする際に、メールで「次からは避妊してね」と伝えると「そうだよね、本当ごめん!!これから気を付けるね。」と返事がありました。

 

その後のエッチで「外だし」はなくなりました。完全な避妊をすることも数回ありましたが、ほとんどは「最初は生」でした。彼からすれば、「最初は生」であっても、いままでよりも「しっかり避妊している」つもりだったそうです。外だしでもデキたことが無かったので、自信があったんでしょうね、まったく不安がなかったそうです。

 

でも私は不安です。当然、本番前に分泌されるものにも精子があって妊娠する可能性があることは知っていました。だから、きちんと避妊できないなら「ピル飲んだほうがいいかな」と話を切り出しました。すると「ピルを飲むなんて、本気じゃない相手とセックスするからだろう。子供ができたら困るような遊びの相手じゃなければ、飲む必要はない」とハッキリ言われました。

 

私は20歳半ば、彼は一回り年上でした。とても優しくて紳士な人だったので、私は結婚も意識してお付き合いしていましたし、同棲の計画も立てていました。遠回しに「デキても結婚すればいい」と言われていると思ってしまった馬鹿な私は、ピルなしで交際を続けました。

 

ハッキリ書きますが、我慢汁で妊娠します!!

馬鹿で夢見がちな男性が「我慢汁って妊娠するのかな~?」なんて言っていたら、ハッキリ言ってやってください。「我慢汁で妊娠した人、知ってるし!馬鹿じゃないの!!」と。えぇ、私が証人です。

 

三ヵ月ほど「最初は生」エッチを続けた結果、めでたく妊娠しました。三ヵ月といっても毎日していたわけではないので、その成功率がいかに高いかお分かり頂けると思います。

 

妊娠したといっても前述のとおり「産む」ものだと思っていたので、ショックよりも嬉しさがありました。その後受診した産婦人科でもらったエコー写真では胸がいっぱいになりました。

 

その後の地獄

あれほど自信満々にピルは飲むもんじゃないといい、経済的にも年齢的にも成熟しているであろう彼が、妊娠と同時にだんだん情緒不安定になっていきました。

そして私に対して些細なことで責めるようになりました。ちょうどその頃、計画していた同棲を始めたので毎日仕事以外の時間は二人きりです。

彼の中で「本当にこの女と結婚していいのだろうか」という不安が生まれていくのが手に取るようにわかりました。仕事中、メールの返信が三時間遅れれば「浮気していたんじゃないか、思わせぶりな態度をする性格の悪い女なんじゃないか」と睨み、怒鳴り、叱責するようになりました。

私は相手の不安が見えたから、根気強く「違うよ、誤解だよ、大丈夫だよ、変わるから、頑張るから」と耐え、彼の言うことを聞き、「大丈夫だから、二人で協力して産もう」とメッセージを送り続けました。

 

ついに彼が納得して「今日、まずは自分の両親に話をしてくる。後で一緒に挨拶することになると思う」と言いました。彼の地元に住んでいたので、特に親への報告の順番は気にしていませんでした。

私はドキドキして、仕事の後大急ぎでデパートに寄り、手土産のバームクーヘンを買い、ストッキングに穴がないか入念にチェックして帰宅しました。

すると、いつもなら帰宅していないはずの彼が帰宅していました。何かおかしい、と思った瞬間、彼は言いました。

「ごめん、やっぱり堕ろしてほしい。」

「親父とも話して、やっぱりまだお前と結婚するのには不安があるのを見透かされた。もし産んだ後、離婚することになったら子供がかわいそうだ。」

「お前のことはいい女だと思っている。この先も一緒にいたい。もっと時間をかけて、順序を踏んで結婚して、そのあとに子供を持ちたい。」

「子供を持つ前にしかできないことを、もっとしてやりたい。たくさん海外旅行にも連れて行ってやりたい。二人の思い出を先につくろう」

 

本当に申し訳なさそうに、でも信じてほしい、という態度でした。

私は日々彼からのプレッシャーで、こわばった身体から気が抜けていきました。

もうバームクーヘンのことも忘れていました。

 

「もし、一緒にいたくないというのなら、慰謝料として200万は払う」

「無理に一緒にいてくれとは言わない」

 

もう何が何だかわかりませんでした。

 

何日も悩みました。でも段々とつわりで吐き気がでるようになりました。出張にいくのもきつい、会議でも座っていられない。彼からの叱責は、その後も毎日続きました。その間にも子供は育っていきます。もう精神的にも体力的にも限界に達し、期限とされていた日を前に「もう堕ろします」と連絡しました。

 

そして彼のしおらししく「一緒にいたい」といった言葉や、いい年になって責任をとれなかったことにも同情してしまい、交際を続けました。

 

その後のさらなる地獄

手術後の経過は順調でした。

また、この件は自分の両親には言いませんでした。私は長女だったので、まさか初孫をおろしたなんて言えませんでした。

しばらくは、何事もなかったように過ごしましたが、数か月後出産予定月とされていた日に情緒不安定になり、心療内科で鬱と診断されました。

いまは鬱が原因で会社も退職しました。

 

彼からの叱責はその後も続きましたが、「子供を犠牲にしてまで、彼と一緒にいることを選んだ」という思いもあり、「自分を変えて、彼に納得してもらえる女になろう」と思い毎日彼の顔色を見て耐える生活を続けました。

そして、しばらくして結婚しました。私にとっては、それが中絶への答えでした。その頃から私はだんだん「早く死にたい」と思うようになりました。なんだかもう疲れていました。今思えば、本当に不幸な花嫁でした。

 

後に、これがモラルハラスメントの関係にあることを知りました。今は病院に通い、少しずつ自分を取り戻そうとしているところです。

 

なんだか、本当にあった怖い話みたいになってしまいましたが。

「彼氏が避妊してくれない」そんな、どこにでもありそうな不安の結果。その一つが私の経験です。中絶は予想をはるかに超えるぐらい自分を傷つけます。私の彼が特殊だったかもしれません。でも、妊娠するまでは本当に優しくていい人でした。

 

だから、避妊は確実にしてください。結婚前なら絶対に。なんとなくポワンとしている場合じゃありません。彼氏に振られた後でちょっと心がすさんでいても、避妊は絶対です。もし、彼氏に言いづらかったらピルを飲んでください。そのあと、避妊しない男と付き合い続けることについて、よく考えてみてください。

 

少しでも目の前の状況や、抱えている不安に現実味をもっていただけたら幸いです。

ではでは。